真空管ラジオ

【ミズホ通信】 並四シャーシ「S-4」と【ラジオ少年】トランスで作るこだわり並四ラジオ MT管編

並四ラジオ 6BA6-6AV6-6AR5-5MK9

以下の製作は、「ラジオ少年」様の製作記事をもとに製作したものです。

戦後の典型的な並四ラジオ回路でMT管構成の 6BA6-6AV6-6AR5-5MK9 で製作しました。

(この記事は、2008年に投稿した私の古いブログ記事から本サイトに移動再構成したものです。)

実は、この並四を作る前に、NPO法人「ラジオ少年」で購入したキット「2球再生式ラジオキット(並三相当)2R-STD」と「3球再生式ラジオキット 3R-STD」をラジオ少年(会長の原先生)の製作記事を見ながら製作しました。

NPO法人ラジオ少年 http://www.radioboy.org/

(2020年3月いっぱいをもって、個人向けへの販売は終了するとのことです。)

その後、今は懐かしの「みずほ通信」の並四、高一ラジオシャーシ「s-4 」で新たに製作し直したものです。

 

クリックすると回路図が拡大して見れます

 

豆コンの代わりにボリュームで検波管のスクーリングリット電圧を変える方式(ラジオ少年原様の製作記事より)

再生検波は、豆コン再生ではなく、ボリュームで検波管のスクーリングリット電圧を変える方式を採用しました。(ラジオ少年の原様の製作記事より)スムーズに再生がかかります。

低周波トランスと高周波チョークも贅沢に使用

 

プレート負荷の低周波トランスも700Hの物を使いました。一般的には250k抵抗を使用します。シャーシの上でどんと構えています。おかげでエアーバリコンがシャーシ上にならないのでシャーシ内に納めました。

 

同様に高周波チョークRFC2.5mHを使い、抵抗代用ではありません。(ともにラジオ少年で購入)

ちょっとクラッシックに、布巻き電源コードとACキャップにも凝ってみました。(ヤフオクで購入)

5MK9は、ちょっと貴重品。6X4 (もちろん6.3Vですが、しかも全波整流)ですむところをあえてここも凝りました。(秋葉原ラジオセンター「内田ラジオ」で購入)

 

受信良好

さて今回の記事は、5球スーパーではなく、並四です。

アンテナを工夫しないと、遠いラジオ受信局は受信できません。

私は、単純に10メートルのビニール線を室内の四方に天井に目立たぬよう張り巡らしただけです。

(木造戸建てでした。マンションや鉄筋の建物では試してはいません。)

再生つまみとバリコンつまみを回していくとピーという音がして、あるところで、NHK放送が流れてきました。私の住んでいる地域からは民放は聞こえません。

「みずほ通信」の並四、高一ラジオシャーシ「s-4」の復刻版 入手方法

今はこのシャーシと5球スーパー用シャーシは、

「ミズホ通信」から引き継がれた「無線ショップ ハムセンター(有限会社長野ハムセンター)」が復刻版として販売しています

無線ショップ ハムセンター http://www.hamcenter.co.jp/

ヤフオクのストア出品もされてますから、こちらからも購入できます。

 

私は、製作した当時は、秋葉原の東京ラジオデパート3階の「シオヤ無線電機商会」で購入しました。

 

ミズホ通信 http://www.mizuhotsushin.com/   

では一時期、「S-4D」という角型のものが販売されていました。

上記の復刻版は、コーナーカットの「s-4」タイプです。 私は、このタイプの方が好みです。

もともとは、昔、メーカーの木製のキャビネットに入った並四や高一ラジオは、シャーシのカットされた部分にスピーカーの一部が入り込む仕様になっていたためです。

真空管アンプのようにシャーシのままで使用する場合には、カットされている部分から中身が見えてしまいます。そうしたいきさつもあるようです。

6AV6と6AR5と Fender 真空管アンプ 5F10  微妙な関係

Fender Harvard 5F10 の回路図です。6V6GTを2本使ったPP(プッシュプル)アンプです。

 

 

初段の6AT6というMT館は、6AV6に替えて使うこともあるようです。真空管規格では、μが若干違いますが、音の違いを楽しめますね。

またもや「ラジオ少年」で販売されている「AMP-1」の製作記事を参考させていただきました。(6AV6と6AQ5のシングルアンプです。なんと価格14,000円税込と格安で作れるアンプです。私は購入して作りましたのでお許しを。6AQ5の近似管6P1を使用しました。)

http://www.radioboy.org/tubeampkit/index.html

このキットで使われている6AV6を6AT6に替えてみることが書かれています。

電力増幅管(パワー管)の6AR5は、日本のラジオではよくつかわれていましたが、アメリカでは6AQ5の方が使われてたようです。そしてこの6AQ5のGT相当管こそ、6V6GTです。5F1など Fender Champのギターアンプでおなじみですね。

まとめ

日本では、近い将来は、AM放送はなくなるとのことです。すべてFM放送となります。正確には、すでに「ワイドFM」としてAMと同時放送されています。ですから、AM放送側の送信はやめて「ワイドFM」1本化ということのようです。ですから、今さらこんなAMラジオを作ってもしょうがないではないか?

いえいえ、それでもAM変調のラジオは生き残ります。

それは、AMトランスミッターを使う方法です。

以下の関連記事をご覧ください。

真空管AMトランスミッターの自作

次にも一つ。どうせ作るならAM真空管ラジオを作るなら5級スーバーでしょ!高一ラジオ!もありますし、高周波数段なんてものもあります。さらにBCLなど、世界中の放送が聴けます。

並四じゃ放送がまともに聴けないじゃないの?

されど並四なのです!

それは、シンプル ゆえの良さ!・・・独断!

製作に関しては、入門編となりますし、5球スーパーのように製作最終段階での調整も必要なし・・・言い訳!

NHKなど電波が強いところのものは、ピタリと同調すると、5球スーパーとなんら引けをとりません。ノイズも気にならないほどにまでになり、心地よく放送を聞くことができます。

 

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