どんなもの?
ギターエフェクターのチューブブースターといえば9V~12Vアダプター用です。
ふと真空管を使っているならアンプと同じように電源トランスで作れないものだろうか?
と思いました。そして製作したというわけです!
単純に言えば、プリアンプです。
Champ 5F1 のプリ部の回路をもとに作ってみた最も単純なプリアンプです。
1本のプリ菅だけなら小型の電源トランスでも済むし。
基本12AX7を使用しています。
真空管ギターアンプの回路の勉強のために製作した実験用の試作機です。問題山積!!!
見かけはエフェクターな外見ですが、フットスイッチはありません。トゥル-バイパスもありません。
それにしてもブーストしすぎて思いっきり歪みます。ブースト=歪???
写真や図はクリックすると拡大します。スマホは指で。
目次
見た目はこんな
小型アンプと繋いだところです。アルミシャーシはリードのS-9 です。W150mm × H40mm × D100mm
電源トランスは、20mAの単球ラジオ用のものです。(¥1,400 税込)
祐徳電子 ZHW-BT-0V 二次出力電圧:AC6.3V-1A / AC160V-180V-20mA https://yutokudenshi.com/
簡単なAMトランスミッターや単球ラジオ(12AU7ラジオなど)を作るために購入しておいたものです。
シールは自分で作って張ったもので商品にはありません。
小さいなあと思っててたら、隣につないだ0.1Wギターアンプのゼネラルトランスの電源トランスGC-01の方が小さいです!
ゼネラルトランス 電源トランスGC-01 二次出力電圧.:200V AC10mA / 12.6V 0.2A
基本回路自体この2つは同じようなものなので、出力トランスGF-02S を外してしまえば、作り直すまでもなかったかも。
はらわた です。。。
回路図そのものを平ラグ板に配置しただけのことです。(平ラグ板の初心者です。たてラグばかり使用してました。はんだ付けの技術は論外です)
写真をみてスペースの関係(シャーシを縦向きに使いジャックを両側から挟むように作ったため)、双3極管12AU7を挟むように右の平ラグがインプット前段、左の平ラグが次段アウトプットとなりました。
電源部の抵抗は交換できるように緑色の端子をラグ板につけました。
回路図 champ5F1 プリ部そのもの
プリアンプのために何かしたというわけではなく、champ5F1 のプリ部(電圧増幅回路)そのものです。
赤でかいてあるのが、テスターで電圧チェックした値です。
電源トランスの二次電圧が180Vと低いので、B電圧は230V程度です。プレート負荷抵抗100KΩのオリジナルのままだと、プレート電圧は160V程度で低めです。
これが、歪み具合に影響をあたえているようです。
出力ジャックの前に抵抗を入れアースに落としています。
これがないと出力インピーダンスが適正でなくなります。
試作機です。50kΩを可変させて、いい塩梅の歪具合を試験しています。
12AX7に交換すると
実体配線図です
この配置や配線方法がいいのかは、平ラグ板でのアンプ作りの勉強と考えています。
工夫の余地があります。
オシロ波形をみてみる 歪み具合だけを簡単に
以下のオシロの波形は、上が入力したサイン波で1kHzのみ表示しています。下が出力波形です。
①ボリューム3くらい
まだほぼサインカーブを保って増幅しています。
★アンプを繋ぐと、
出力ジャック前の抵抗がない場合、こんなことになります!波形がとがりすぎて、ギターを弾くと心地悪い歪のようです;
ボリュームをもっと下げた位置でも、アンプのプリ部でさらに増幅されるの(アンプのボリュームはかなり絞っています)で、ギターのボリュウーム次第で十分歪みます。
出力ジャック前の抵抗がある場合、こんなことになります!ギターを弾くと先ほどより自然な歪音に聞こえます。
②ボリューム5
歪の波形です。この位置以上でアンプにつなぎギターを弾くとボリュームが低めでも歪音です。
まとめ 課題多き チューブブースター第1号機! 初めてのプリアンプ製作!
今回のチューブブースターと言えるかどうかわからない1号機は、同様な回路を持つギターアンプにつなぐとプリ部が倍になったようなものですね。
12AX7の双三極管の前段と次段の両方のままでは、かならりレベルまで歪みます。
12AX7片側だけもで十分なのかもしれません。
真空管でただただ歪めばよいというものではないですから、もっとチューブースターとは何かを考え、いじってみたいと思います。
次回をお楽しみに。。。