真空管(タマ) 真空管アンプ

真空管を語るには、佐久間駿氏を語るべし。

(2021年3月更新)

「聴きたい1曲のために、真空管をチョイスしてそのためだけのアンプを作る」...佐久間氏はそう語っていらっしゃったと思います。(私の記憶なのでその言わんとするとこだけご理解いただければ)

今、新型コロナのパンデミックになって1年になろうとしています。出かける機会はめっきり減りました。

定年、そして引っ越しと気持も新たこのブログスタートしました。そしてブログタイトル通り、真空管工作をまた始めようと。

久しぶりに秋葉原に部品を買いに通うことも楽しみしていた矢先、コロナ時代へ。

ネットで部品調達しながらスローすぎるペースで工作しております。

そんななか、先ほどの佐久間氏の言葉を思い起こしました。

私の場合は、

「好きなエレキギターを演奏するために好きな真空管ギターアンプを作ろう!・・・小出力かつ小出費で」

なんと!オーディオの世界とは違う世界!かな?

アンプのボリュームを最大にして歪ませる(オーバードライブ)ことも目的なのですから。

狭いマンション暮らしで今までのように大音量も出せず、自作真空管ギターアンプの演奏は練習スタジオを借りてと相成りました。これも現在コロナ自粛中。

オーディオアンプもやめたわけではないので、ミニワッターなど小出力で楽しもうかなと模索中です。

と、2度目の緊急事態宣言がさらに延長するとの首相の会見を見ながら、追記しているところです。

原点に戻って、楽しみます。

お知らせ

真空管関係のブログをこちらに移転しました。(旧ブログ https://blog.goo.ne.jp/ht4188com )

なぜ 佐久間駿 氏 なのか?

2018年12月に佐久間氏はお亡くなりになりました。お悔やみ申し上げます。

コンコルドのお店で、佐久間駿氏にお会いして、お人柄と多種多様な真空管アンプとそこから流れる音楽に魅了されたからです。

真空管をここまで使いこなした方として唯一無二の存在だと思うからです。

佐久間式アンプは世界中にファンがいます。私も15年ほど前に、佐久間氏のお店コンコルドに行って手作りハンバーグを食べて、佐久間氏から展示してある真空管アンプを聴かせてももらったことがあります。 金田 明彦氏も浅野 勇氏も・・・・といわれれそうですが…。(コンコルドのお店に到着したとき、佐久間氏はパチンコに行ってるとのことで、まもなくして戻られました。負けたそうですが。)そして佐久間氏自身が作られるハンバーグが絶品!!おいしいのなんのって!…もう食べられないのかと思うと…佐久間氏は、一流の料理人でもあったのです。

佐久間俊氏とは、こんな方です

佐久間式自作真空管アンプ愛好会http://www.direct-heating.org/ )」がネット公開しています。

こちらからもリンクしているようです。http://www10.big.or.jp/~dh/index.html

YouTubeのリンクURL:https://youtu.be/n_b4GpqNB7k

 

私の体験談と独断的解説


私が実際に、佐久間氏とお話しながら、聞かせてもらったレコードアルバムとアンプがこの動画にも紹介されています。

 

【304TL アンプで、バド・パウエルを】

(当時、写真をたくさん撮らせていただいたのですが紛失してしまいました。ので、動画から切り取っています。)

The Scene Changes」LPレコードが壁に飾ってありましたので、有名な「クレオパトラの夢」を聴かせていただきました。

 

304TLの電源を入れると、ヒーターがともってくると真空管全体がオレンジ色に灯ってきました。

こちらの真空管プレート電圧は、1000V(850V?)近くあるとおしゃっていたと記憶(数値はアヤフヤ)しています。

まず、この電圧に驚き、タマのごつさに驚き、音楽の生々しさに驚きました。

わたしも現在、パウエルのこのCDやハイレゾ音源をもっており、製作した300Bシングルアンプで聴いていますが、一味も二味も違うのです。

 

【味の違いとは?】(以下、私の独断的見解です)

①佐久間式真空管アンプには、LPレコードがよく似合う!

【1958年録音当時はレコードの時代】

まず、私はLPレコードは持っていません。久しぶりにレコードで聴きました。

このアルバムは、60年も前に録音されたものであること、ですから、この動画を見た方の中には、ちっともいい音ではないじゃないか?と思うかも。

この時代の録音はもともとレコードとして世に出たものです。それをレコード盤で聴くのはごく自然のことと思います。もちろんその後ハイファイ仕様になったりとしていますが。

1950年代は真空管アンプの時代】でした。

つまり、1950年代の録音をレコード盤と真空管アンプで聴くのは、当時のスタイルそのものでごく自然なことでしょうか。

また、そのレコードを聴く真空管アンプは・・・

佐久間氏曰く「音楽は哀愁・エレジーがなきゃ…」

佐久間式アンプなのです。

ノスタルジーに浸るべしとは思いませんが、いいものはいいのです。

(佐久間氏は、レコードだけにこだわっていません。CDもたくさんお持ちです。)

 

近ではLPレコードの音に近いハイレゾ音源のいDSF 2.8MHz/1bitものが人気があるようです。

 

余談です

初めて私が買ったジャズのLPレコードが、ウイントン・ケリーのケリー・ブルーです。学生時代の話です。LPレコードは今はもっていません。ジャズ喫茶もよく通ったものです。LPレコードを聴かせてくれましたが、真空管アンプのお店があったかは覚えていません。ただ巨大なJBLのスピーカーがで爆音でしたね。JBLのお店が多かったです。

 

② 304TLの無骨さ

300Bの貴婦人的美しさとは違うのかも。

304TLは、確かに力強い!印象。見た目がそう思わせるのも一理ありますが、そんな印象をもちました。

304TLの真空管(Electron tube) 規格表データベースが当時物として、以下のサイトからPDFで見れます。

http://tubedata.jp/index.php?M=search&word=304TL

 

モノラルスピーカーであること その理由

聴かせていただいたこのアルバムも含めメインはモノラルスピーカーでした。

なぜ、ステレオではないのか?

佐久間氏にお聞きしたかった一番のことなのですが、聞いてはいけない雰囲気があり(といっても佐久間氏はとても気さくは方ですよ。)

しかし、この年代の録音されたLPレコードには何の不都合もありません。

(追記)ある方からその理由を佐久間氏から聞いたということで教えてもらいました。

佐久間氏 曰く「ボーカルも楽器も、もともとモノラル。だからアンプ通して聴くときもモノラルが自然なんだ。」

単純明快!

私自身、スマホの中に入れてある音楽を聴くとき、昔の真空管ラジオのスピーカーから聴くこともあります。モノラルです。 音質は落ちますが、これがまた味わいがあっていいんです。(これに関する記事を作成中です) 佐久間氏の場合は、この「味わい」とは違うとは思いますが…

 

佐久間式真空管アンプで聴くものは、ジャズとクラッシックだけではない!

真空管アンプも含めオーディオファンとは、クラッシックがまずあり、そしてジャズを聴くもの、続いて洋楽。

いえいえ、佐久間氏は違います。

わたしは、これはおすすめの邦楽と佐久間氏に聞かせていただいたのは、

五輪真弓。「恋人よ」

VT51 で聴く 恋人よ 圧巻なり!

佐久間氏は、演歌も歌謡曲もたくさん聴いていらっしゃいます。

五輪真弓は、昔から私も好きで、この「恋人よ」は衝撃的な歌でした。五輪真弓の表現力もです。久しぶりに聴きました。しかも真空管アンプで。

VT51 は?なにもの?

この動画は、2010年9月17日のNHK-BS2「我ら熱中人」で放映されたもの。

ここでは、秋葉原にVT51を買ってきて作るという話になっています。

そして、北島三郎をシングルレコードを聴いていらっしゃいます。

「あれ?私が聴いた五輪真弓は、VT51 ではなかったかな?勘違いかも…」

私がコンコルドにお邪魔したのは、もっと前のことですから。

VT51 : 送信管です。841とも呼ばれています。

先ほどの

「真空管(Electron tube) 規格表データベース」https://tubedata.jp/

に841(VT51では見つかりません)で検索するとPDFで見られます。

 

「佐久間式真空管アンプは、歌謡曲・演歌がよく似合う!」(すべて私の独断的見解です)

 

送信菅で製作するアンプ

佐久間氏は、送信管がお好き(動画の中でもおっしゃっています)とのことでたくさん送信管アンプを製作されています。

いわゆる佐久間式アンプは、世界中にファンがいます。

とは逆にあまり好みのアンプではないという人もいます。

送信管でつくるアンプの音域に対しての見解の違いなのかどうか?

またトランス結合のとらえ方に関する様々な評価?

私自身、送信管アンプは作ったことがなく、コンコルドのお店で聴いただけですから。

佐久間氏から直接お話を聞くことはもうできませんが、「真空管オーディオ・フェア」(真空管オーディオ協議会)http://www.shinkukanaudio.com/

等でも今後、佐久間氏のアンプが紹介・視聴されることが今後あるのかもしれません。

 

まとめ

この「真空管」をタイトルにしたサイトを作成するにあたり、最初に取り上げるべきは、佐久間駿氏!

次の動画タイトルにもあるように「真空管に魅せられて」アンプを作り、そのアンプで好きな音楽を心から楽しんでいらっしゃる佐久間駿氏の姿を確かにこの目で見たということです。

真空管は、アンプに限らず、ラジオ・テレビ・無線の他にも昔から使われていました。そうした記事も書いていければと思います。

最後に、

コンコルドは、今は閉店中ですが、何らかの形で復活していただけたらと思います。

 

他の 佐久間 駿氏の動画

「みあ」のYouTube動画です。

2017年夏のコンコルドのお店の中と佐久間氏のごく自然なお姿を拝見することができます。

「★2017★Tube amp/Sakuma System/jazz★佐久間式アンプを堪能★真空管アンプ」 https://youtu.be/LpCDaYAeK18

 

佐久間式自作真空管アンプ愛好会様 http://www.direct-heating.org/ )がネット公開しています。

https://youtu.be/GprzkbJ6NFM

https://youtu.be/pe_cxXvmY8Y

https://youtu.be/ZVER7x2yGpI

今回は以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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