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鉱石ラジオ

鉱石受信機 イギリス ブラウニーワイヤレスカンパニー社製 とラジオ少年という名のオタク街 アキバ

 

イギリス ブラウニーワイヤレスカンパニー社製 鉱石ラジオ 内田ラジオで即買い!

公開日時(更新): 2017年12月5日    旧ブログより移動しました。

1920年代のものです。

10年ほど前に、秋葉原ラジオセンターにある「内田ラジオ」で購入しました。(2年前に他の方にお譲りしました。)

高っかったけど、これは買わずにはいられまい!と見つけたその日に手を出してしまいました。

 

即買いの理由は?

「ぼくらの鉱石ラジオ」小林健二氏)の本で見た鉱石ラジオと似ている!と思い・・・

さらに

内田さんも「このラジオはめったに入ってこないもの」という風におっしゃっていましたので・・・

 

 1920年のラジオ創成期の鉱石ラジオ BBCのマークあり!

「ぼくらの鉱石ラジオ」(小林健二氏)

(上の写真は、前に本を買ってPDF電子書籍化したものです。スキャナーでPDFにすることを【自炊】なんて言っていましたが今も言うかな?今思えば、紙の本のまま所有していれば良かったと思います。)

小林健二氏のこの本にあるものとよく似ています。が、アンテナコイルと検波器が同じではありません。

本によると、掲載の鉱石ラジオは、

イギリス ブラウニーワイヤレスカンパニー社製。

1920年のNo.2モデル鉱石受信機。

黒のエボナイト。

上部のコイルは差し替えることができる。

 

「No.2モデル」というところが気になります。「No.1モデル」というものはどんなものだろう?

それはそれとして、私が購入したこの鉱石ラジオが「No.2モデル」と同等であることがわかりました。

また同じくBBCBritish Broadcasting Corporation 英国放送協会)のマークが入っています。

 

ラジオ放送の始まりは1920年 アメリカ? イギリス?

「ヴィンテージラヂオ物語」 (田口 達也氏著)の書籍の中にある「ラジオ放送事始め」によれば、

初めて、民間放送として開局したのがアメリカで1020年とあります。

「ヴィンテージラヂオ物語」 の「ラジオ放送事始め」(田口 達也氏著)

イギリスでは、いつから放送が始まったのか?

この本では触れていませんが、Wikipedia には、イギリスでは、1920年に定期放送が始まったと書いてあります。ただ、訳あって中断となり、

そして1922年にBBCBritish Broadcasting Corporation 英国放送協会)が創立されたとのことです。

 

そうなると、この鉱石ラジオにBBCマークが入っているということは、1922年以降の鉱石ラジオとなります??

まあ、細かいことを追求するのはやめます。

もともと「ラジオ放送」の定義が、「民間放送」「「定期放送」との違いがあるかもしれませんし、マルコーニらに始まる、電信はそれ以前で「放送」の第一歩を、何をもってするのか?も気にはなります。

のちに調べることにします。

当時はどんな放送が流れていたのでしょう?

100年前にタイムスリップしてみたいものですね。

 

動作確認テスト

(アンテナコイルの導通テスト)

結論をいうと、自分としては鳴らすことができませんでした。

だからといって、不動品とも言えないのかな?

アンテナ線の長さや張り方、向きなども不十分だったかもしれせん。

写真の年代物のレシーバーでは、聞こえなかったのかもしれません。

 

そこで、いくつか実験をしてみました。各パーツごとの動作と鉱石回路自体の接触状態です。

 

①アンテナコイルの導線が切れていないか? 

上の写真がそのテストです。テスターの針が触れています。断線はないです。

②アンテナコイルをもとに差し込んだ状態で、手持ち新品のゲルマニウムダイオードとバリコンをつないでクリスタルイヤホンで鳴るか?

すると小さい音ですが、NHK第一の放送が聞こえてきました。

周辺と内部の接触不良もなさそうです。 

③手持ち新品のバリコンだけ本体に取り付けてて鳴るか?

鳴っているような、鳴っていないような…バリコンを回すとたまに音がします。しかし放送までは聞き取れません。

この鉱石検波器は、右にあるツマミを回して感度のいいところを探っていいく仕組みです。

さらに中ほどのネジ部分を回すと左右に分かれて、中身の鉱石を見ることができます。

調べてみますと、特に鉱石が外れているとかの問題は目視ではありません。

 

以下もやるべき実験だったのですがモノがもうありませんので

⑤ラジオ本体の同調機を生かして、検波器を手持ち新品のゲルマニウムダイオードに交換して鳴るか?

この鉱石ラジオは、バリコンで静電容量を変化させて、同調させるタイプではありません。

本体の下のふたを開けると、コイルが入っており、ツマミにつながったレバーを動かして同調させる仕組みです。

 

これも「バリオメーター」とよばれるものでと同じなのでしょうか?知識不足です。宿題です。

一般に「バリオメーター」はコイルの中に一回り小さいコイルが入っており、二つのコイルの位置関係の変化で、インダクタンスが変化して同調させるものです。

 

動作確認テストの考察

各パーツ:アンテナコイル、鉱石検波器、バリオメーター
アンテナコイルの断線がなかったことのみ解決しただけでです。

なのでレストアすら何もできませんでした。

こうした古い鉱石ラジオのレストアは、その後に流通した真空管ラジオのレストアより難しいですね。

という考察で終了です。(ちょっと)

 

年代物の鉱石ラジオでも、聞いて楽しむ

私は、飾って楽しむ派ではなく、使って楽しむ派なので、奥の手=ごまかし方法をとりました。(邪道!!)

 ゲルマニウムダイオードとバリコンを繋いで箱にしまって(かくして)

鉱石ラジオの後ろに、この箱をさりげなく置いて繋いでおく。

外観を損なうことなく、1920年代の鉱石ラジオで放送を楽しみました。

秋葉原、内田ラジオでございます。

最初にも言いましたように「秋葉原、内田ラジオでございます。」の本も書かれている店主の内田久子さんから直接買わせていただきました。

以下の写真も、書籍を購入して「自炊」したものの写真です。

当時、秋葉原に買い物に行ったときは、いつもよらさせていただいだきました。ラジオ用真空管もこちらでよく購入しました。

晩年は、若い男性の方が交代でお店におり、お休みをとられていらっしゃいました。

その若い方もこの鉱石ラジオの動作確認をされており、音量が小さいながらもちゃんと受信できたとおっしゃっていました。

この本は、内田さんと内田ラジオのことがわかるのはもちろんのこと、秋葉原のことをもっと知ることができる本だと思います。

現在のオタクの街アキバは、別のオタクたちが昔から支えてきたし、現在も元気に街を闊歩しているのです。

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